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もうひとりいた! この人のカバーは認めないよって勝手に認定した女性シンガー

前回の「やっぱり大好き! 歌謡曲」
ちあきなおみさんと山口百恵さんの
カバーは全否定、と書きましたが、
もうひとりいました。
カバーなんて認めないよってお人が。

そう、アン・ルイスさんです!!!

いやだって、
あのパワフルなのにセクシーな歌声
超えられなくないっすか?
もちろん、カバーなので
歌う人の個性とかでアレンジして
新たな歌の魅力を引き出すっていうのも
ありっちゃありなんですが。

あの圧倒的な女王様感というか
絶対的なバブル感というか(笑)
唯一無二な存在感のアン・ルイスに
よく挑む気になったなぁ…
というのが正直なところです。

カラオケで素人が歌うのはいいけど
プロとして、そこに突っ込んでいくのは
無謀に思えてしまうのです。

まあ、あくまで個人的な感想です。
そして、相変わらず心が激狭な
自称・昭和歌謡の会会長です(笑)

で、ここまでが前置き(長すぎw)
今回の1曲は
アン・ルイス「あゝ無情」です。

あえて「六本木心中」ではなく
こちらをセレクトしたのは、
単純に、こっちの方が好きだからです。

この曲、よくよく歌詞を聴いてみると
わりと古めの女性像なんですよね。
描かれているのは。

ロックな曲調と
ど派手なアン様のお衣装と
絶対的なバブル感(2度目w)で
ついつい見逃されがちなんですが、
思いの外、演歌なオンナです。

浮気性で自分勝手なカレシを許し、
モテ女なのに一途で、
結婚願望まで吐露している。
ビックリするほど、昭和なオンナ。

そんなホンネを
強がりというロックなリズムで隠し、
目眩ましのようなど派手な衣装でごまかす。

そう考えると、
まだまだ女性の立場は低かったんだな
とか思ったり。
強そうに見せかけても、
結局はオトコ頼りだったのかな
とか思ったりするわけですよ。

一応ね、
昭和歌謡を語るブログなので(笑)

こういった裏に隠れた昭和感を
アン・ルイスは、
なかなか絶妙に表現していて。
媚びるとか、弱さとか、
そういう演歌っぽい要素を
排除しているのに
どこかにほんの一滴、
感じさせるんだなぁ。
悲哀っていったらいいのかな。
そんなニュアンスを。

だからね、
どんなにパワフルなボーカルでも、
セクシーな歌い方でも、
アン・ルイスが作る世界には
届かないし、追い越せない。
カバーはほぼ不可能!

と、私は思うわけです。
はい。独断と偏見がすぎるのも
心が狭すぎるのも承知のうえです
けど何か?