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第4回「俳優・神木優くん」Vol.3

“観る人によって結末が違う!?

 不思議なふたり芝居”


すっかり忘れかけていたコーナーが、久々に帰ってきました()

4回となる今回のゲストは、俳優の神木優くん。

初プロデュースに挑んだ舞台を終えたところを襲撃()しました!


――ふたり芝居について、お客さんの反応はどうでした?

「それがちょっと微妙で()。こちらが聞けばいろいろと感想を話してもらえるんですけど、そうじゃないと話題にのぼらないというか。印象に残ってないのかな、と思うとそうでもなかったり」

――人によって解釈が分かれそうな内容だったから、気軽に感想を言い難いのかも。

「そうなのかな。ただ、内容からも、演技からも、人間の内面が伝わってきたって言ってもらえたのはすごくうれしかったですね」

――終わり方も意味深というか、どうにでも取れる感じでしたよね。

「演じている僕としては、希望を残す終わり方だと思っているんですけどね。これから外の世界へ出て行って頑張るぞって感じで。でも、最後は自殺したんだよねって言う人もいたし」

――そのあたりは、観る側に委ねるラストでしたよね。

「ラストだけじゃなくて、そもそもの設定からして謎ですよね。観る人によって舞台がどこかも変わってくるし。結局、全部ひとりごとだったわけですし」

――たしかに。列車の中だと思っていたら、途中から、これはもしかしてずっと家の中ってことなの?ってなるし。

「冒頭に夜行列車って言ってるんですけど、それにしてはおかしな描写もありますしね。たしかに部屋の中でもいけそうだし、当然、夜行列車でも大丈夫だし、その辺も観る人の解釈によって自由かなと」

――他にも、ちょいちょい「??」って思う場面があって、なんかこの話、アヤシイぞって()

「そういうお客さん側の反応って、演ってる僕らからは見えないじゃないですか。どんな風に感情が動いてるのか、わからないんですよね。いっそ、?マークが頭の上に絵で出てくればなぁとか思いますけど()

――お客さんに?札とか持っていてもらうとか?

「せっかくのシリアスドラマが台無し()。でも、最初に?って思ったのはどのあたりですか?」

――うーん…ナイフが出てきたあたりかな? 刺したけどおもちゃで…ってくだりから、どんどん?が増えてきて。

「なるほど、そうなんですね。そういう意味では、難しい作品だったのかもしれないですけど、あのふたり芝居を観て、希望を見出すか、絶望ととるかは、人それぞれでいいのかなと」

――正解はないからね。

「そうなんです。ただ、命にふれられたということで言えば、演る意義があったなと思います。だからね、余計にあの芝居の後に、オケさんの映像ネタでよかったのかって思うんですよ、未だに」

――重いテーマも吹っ飛ぶ、ライトな笑いでしたからね()

「そう、全部流れちゃった感じ。もう、水洗トイレですよ、オケさんのネタは()。ふたり芝居の感想が返ってきにくいのは、あれが原因なんじゃないかと()

――でも、重たい感じのまま終わるよりはよかったかも。それに、映像ネタの前には、神木くんの落語もあったしね。

「あぁ、やっぱり演目順、考え直した方がよかったかな」

――それはちょっと置いといて()。そろそろ落語の話を聞かせてもらってもいいかな?

「はい、望むところです!」

 

つづく


神木優(かみき・ゆう)

俳優。1981年大阪生まれ。O型。

大阪でモデル、舞台を経て、テレビドラマや映画の仕事をするために23歳で上京。テレビに映画、舞台、朗読など、ジャンルを問わずチャレンジを続けている。プロとしての活躍経験もあるマジックを特技とし、調理師免許やWEB解析士、ルービックキューブ検定など、多彩な資格も持つ資格ヲタでもある。

主な出演作:「天地人」(NHK)、「花嫁のれん12」(東海テレビ)、「Keynote」(主演映画)、「VitaminZ(舞台)など

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