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歌は上手いだけが正解じゃないと、つくづく思う(←さり気なく失礼発言w)

はい、毎週火曜日は私がパーソナリティをやっておりますラジオ番組
『まきかよの言いたいホーダイ ピーパー横丁』内のコーナー
「やっぱり大好き! 歌謡曲」の延長戦デス。
 
今週、ラジオ内でお届けした曲は、
小林麻美さんの「雨音はショパンの調べ」。
メロウなメロディラインが小林さんのアンニュイな雰囲気とマッチして
なんとも心くすぐる一曲であります。
歌唱力があるとは言い難いですが、雰囲気があるというか、味があるというか。あの曲って他の人が歌ってもあまり様にならないんですよね。単に上手く歌っても面白くない感じ?
これって、たとえば、サザンオールスターズの曲を別の人が歌ってもピンとこなかったり、ユーミンの曲を歌唱力のある人が歌っても退屈に聴こえたりするのと同じで、小林麻美さんが歌ってこその名曲って気がします。
 
さて、小林麻美さんと言えば、非常に個人的な、というか一方的なご縁がありまして。
随分昔の話ですが、電話でしか会話のしたことない…つまり、お互いの顔を知らないってことなんですが、まあ、その人に「いとうさんって誰に似てます?」って聞かれたことがありまして。
何でそんな話になったのか、経緯はさっぱり覚えてないんですが、その後のやりとりはやけにはっきり覚えてます。笑い話なんでね。
似ている人ねぇ…と考え、「あぁ、そういえば小林聡美さんに似てるって言われたことあります」とか、答えた私。
そしたら、先方が「えぇ~、めっちゃ美人じゃないですか!!」と大盛り上がり。
ん? 何かちょっと違和感。
「あの歌、なんでしたっけ? ショパンがどうのっていうヤツ」
「それ、小林麻美さんですね。私が言ったのは、小林聡美さん」
「あ、あれ? あー、そうなんですね」
と明らかにテンションが下がる。失礼な。小林聡美さんに謝れ!!
 
と、まあ、くだらない思い出話は置いといて。
 
この「雨音はショパンの調べ」というのは、原曲がありまして、
元々はイタリアの曲なんだそうです。
陽気でナンパなイタリア(という非常に個人的で勝手なイメージ)っぽくないメロディですが、これは、小林麻美バージョンのアレンジが違うってことなんでしょうね。
※と書きましたが、実は原曲にかなり忠実でしたm(_ _)m
 
そして、作詞というか、訳詞は松任谷由実さん。
当時、小林麻美さんと仲が良かったそうで、お友だちということで訳詞を担当したらしいです。
しかも、松任谷由実名義では、これが初めて他人に提供した曲なんだとか。
後の2003年にセルフカバーしてます。
 
ラジオでもチラリとお話しましたが、小林麻美さんのデビューはアイドルだったそうで、残念ながらあまり売れなかったらしく、自然消滅したとありました。
あんな美人さんでも、アイドルとして成功するとは限らないんだなぁと、改めて芸能界の不思議を感じます。
それでも、あの美貌が目に止まらないはずはなく、CMに起用されて話題になり、「雨音はショパンの調べ」のヒットに繋がるという流れ。ある意味、アイドル時代のリベンジに成功したと言ってもいいのかも。
 
ちなみに、この「雨音はショパンの調べ」を、小林麻美さんがTVで披露したことは一度もないのだとか。
当時、生で歌わせることに徹底したこだわっていた「ザ・ベストテン」ですら、ミュージックビデオを流していたくらい。あれだけヒットしたにもかかわらず、歌番組に出演していなかったとは、意外でした。
 
最終的には、所属事務所の社長と結婚。うん、やっぱり美人は得だ(笑)。
え? 結論そこ?(笑)。