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歌謡曲って懐が深いなぁと思う

毎週火曜日は「昭和歌謡」をうだうだ語るブログです。
熱心に研究とかしているわけでもなく、単に「昭和歌謡が好き!」ってだけの輩の戯言なので、サラッと流していただければ。
 
さて、今回はシャネルズ「街角トワイライト」について。
昨日の月曜日、かつしかFMにて放送中のラジオ
「まきかよの言いたいホーダイ ピーパー横丁」で流しましたが、
改めて、昭和歌謡って懐深いなぁと。
 
シャネルズのデビューが鮮烈だったのは、黒く塗った顔のインパクトはもちろん、
(ちなみに、ラジオでも言いましたが、顔を黒くしていたのは靴墨ではなく白髪染めだったとか。ファンの人が靴墨を塗って真似していたため、そんな話が流れたとも)
それ以上に、「ドゥーワップ」と言われる音楽の新鮮さもあったように感じる。
あまり耳馴染みのない音楽を、スルッと受け入れる度量と言っていいのか、サラッと取り入れてしまう貪欲さ言っていいのか。「歌謡曲」ということばの幅広さには驚くより呆れるばかりだ。
 
今はけっこう細かくジャンル分けされているけれど、昔は、何でもかんでも「歌謡曲」ってひとくくりにしていた。
演歌も、アイドルも、バンドも、コミックソングも、みんな歌謡曲。
その曲調やアレンジに、クラシックやシャンソン、ジャズ、ラテン、民族音楽など、どんなジャンルが盛り込まれていても、ぜ~んぶ歌謡曲。
懐が深いなんてもんじゃない(笑)。
でもまあ、そこが歌謡曲の面白いところだと思う。
 
最近はあまり、多種多様な音楽を取り入れたり、アレンジした楽曲というものにめぐりあえない。それは、作詞や作曲やアレンジをするのが、プロというか、専門家でないからだと、最近まで思っていた。
いわゆる、シンガーソングライターが主流になっているから、歌謡曲のような多様性が薄れているのだと、まあ、少々侮っていたわけだ。
ところが、米津玄師の「フラミンゴ」を聴いて、おやっと思った。
曲の中に都々逸のニュアンスを感じたからだ。
これはあくまで、個人的な感想であり、想像なんだけれど、
おそらく、彼はあらゆるジャンルの音楽を聞き、映像を見て、自らの中に取り込んでいったのだろう。それが、身体の中いっぱいになって、溢れ出るようにメロディやことばが紡ぎ出されているのではないかと。
彼のファンは怒るかもしれないけれど、私は米津玄師を「歌謡曲」にカテゴライズしたいなぁ。
 
…って、ずいぶんシャネルズから話が逸れてる(笑)。
 
思っていたより、シャネルズ時代は短く、デビューから4年目にラッツ&スターとグループ名が変わっているが、音楽性はそのまま変わらない。
ドゥーワップを歌謡曲にした彼らの後継が現れていないのは残念だが、そこは、休止中の彼らの復活に期待したい。
 
ちなみに、シャネルズ時代の楽曲に、リードボーカルである鈴木雅之さんの姉、鈴木聖美さんと共演した「もしかしてI love you」という名曲がある。
姉弟コンビのデュオ曲と言えば、「ロンリー・チャップリン」が有名だが、個人的にはこちらを推したい。
イマドキで言うなら、両片想いの一曲。おすすめです。