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実在しない色で想像力をかき立てる…プロの表現力、いや、ことば力に脱帽!

瞳はダイアモンド

実は昨日、ラジオがお休みだったんです。
年末なんでね。

ということで、昭和歌謡もご紹介していないので
こっちもお休みしちゃおうかなーと思いましたが、
なんとなく書き始めちゃいました(笑)。

というわけで、
今日は一曲をピックアップするのではなく、
私が尊敬してやまない、作詞家の松本隆さんについて
勝手にいろいろ語りたいと思います。

少し前のオンエアで、
松田聖子さんの『瞳はダイアモンド』を
かけたんですが、
その時にもちょっと松本隆さんのお話をしました。

「松本隆さんの書く歌詞の中には、
 世の中に実在しない色が出てくる」

という話。
以前、何かの番組で聞いたものです。

たとえば、『瞳はダイアモンド』の中には、
「映画色の街」という表現が出てきます。
映画色…どんな色なんだろうって思いますよね?
でも、松本隆さん曰く

「その人それぞれに想像する色は違うはず。
 それがいいんです」

とのこと。
たしかに、明確に色を限定しないほうが
想像の中の絵に広がりが出る気がします。
共感度も高まるので、歌の世界へ入りやすいし
その歌を好きになりやすい…かも。

そこまで計算され尽くしてことばを紡ぐ。
う~ん、これぞ、プロのお仕事。
さすがです!!

その他にも、
同じく聖子さんの『赤いスイトピー』には
「春色の汽車」なんていうのもありましたね。

ちなみに、
『赤いスイトピー』がヒットしていた当時、
赤のスイトピーという品種は存在していなかったそうです。
つまり、これも実在しない色だったわけですが、
曲のヒットに触発されて品種改良が進み、
本当に「赤いスイトピー」を生み出してしまった
というのですから、昭和歌謡のパワーは凄い!

今回は、ほんの軽く触れた程度ですが、
そのうちガッツリと松本隆さんについて語りたい!!
私が憧れ続けることばの世界を
勝手に布教したいと目論んでおります(笑)。

ということで、この続きは、いつか!