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3行小説 第784回

 

「大丈夫か?」と聞かれて、意味がわからず首を傾げる。

あなたは困ったように視線を外し、小さく「ごめんな」とつぶやいた。

その指を濡らした雫を見て、私は自分が泣いているのだと知った。