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3行小説 第785回

 

「ようこそ」と、男が微笑んだ。陽の光が一切届かないこの場所で。

ここは、細い路地の突きあたり。振り返っても戻る道はもう見えない。

ニンマリと弧を描く口元が、暗闇でやけにはっきりと焼き付いた。